わたしはいつもボロボロで生きる

30代メガネ女子が都会で消耗していく記録

ビリビリでボロボロ

先述の、関係性に悩んでいた男子の話はあっけなく終焉をむかえた。

飲み会に遅れてきた彼が、昼間会っていた三度目のデートをしていた子とうまくいきそうな気がする、と嬉々として報告したあと、ごめん来年は一緒にフジロックいけないと思う、と無邪気に私に言い放った。どうもその子もベテランフジロッカーなんだそうだ。

それまで週1ペースで遊ぶ頻度が数週続いていて、なんとなく、彼が私を友達以上に見ていないような気はしていた。このままでいいのかもと思っていたものの、もうこうやって遊べる機会は極端に減るなと悟り、その日、お互い翌日も休みな彼と朝まで飲む決意を固めた。
ぽつぽつと人が減り、2人になったのは3時半くらいだった。始発まで1時間。ところどころ真面目な仕事の話をしつつ、来年フジロック一緒にいけないの寂しいな、と口にした。3人でいけばいいじゃん、とのたまったあと、一緒に行きたかった?と問われたので、うん、と言った。彼の方をまっすぐに向いて。伝わる伝わらないはともかく、自分の気持ちをきちんと示したかったと思っていた。

4時半に店を出て、並んで歩いていた彼がすっと一歩前に出て振り返り、僕のこと好きだったんでしょ?と聞かれた。驚いたのか、やっぱりと思ったのか、そのときの心境はあまり思い出せない。一拍だけおいて、そうだね、そうだよ、と彼の差し出す手を取った。
尊敬はしてるけど、このままただ仲のいい友達のままでいたい、きょうみたいに遊ぶことはできなくなると思うけど、と言われた。なんで言ったの?と問うと、幸せになってほしいと思ってるから、このままじゃ前に進めないでしょ、と言われて、すこし泣いた。そのあと、ちょっと散歩をしながら、好きになってしまったけど気持ちの扱いに迷っていたと、私も自分の気持ちを正直に打ち明けて、また泣いた。そのあと、なぜかすこし長いキスを交わした。このキスの意味はたぶん一生わからないままだ。

そのあとは何でかわからないくらい辛いなと3日間くらい思ったものの、彼とは複数人で飲んだりライブにいったりという日々が続いている。一度だけ、今の子とだめでも私のことは好きにならないんでしょう?と聞いた。肯定された。少しの間のあと。そんなに拗ねないでよ、と言われたので、拗ねてるんじゃないよ、私は尊敬なんてしなくていいからあなたにはいとおしいなって思ってほしかっただけだよ、とすごく率直に言ってやった。
どうせ断るなら迷わないでいてほしかったし、キスだってしないでほしかった。はやく平気になりたいし、ただの友達に戻りたいと思う一方、繋がり続けていればどんでん返しがあるかもと思ってしまう私がまだいる。あーあ。はやく次に気持ちを向けないとだわ。